「上から『そろそろグローバル人材を』と言われたけど何をすれば・・?」
「採用数が足りない・・外国人ってどうなの?」
外国人採用について、上記のような疑問を持つ方も多いはず。
昨年、外国人留学生の採用市場を当ブログで発信しましたが、留学生の在籍状況は年によって変わるもの。
そこで今回は、改めて最新!グローバル人材採用の基本:外国人留学生市場についてお伝えします。
日本の【外国人留学生】の総数は?
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が実施している「外国人留学生在籍状況調査」によると、2023(令和 5)年 5 月 1 日現在の外国人留学生数は 279,274人で、前年度の231,146 人と比較すると48,128人増えており、20.8%の増加率です。
背景にはコロナウイルスの蔓延が落ち着いたことで留学生数が戻っていることや、政府が2033年までの目標として掲げている留学生40万人計画といった風向きがあると推測出来ます。
更に上記のグラフや資料を見ていくと、全体の留学生数の中でも日本語教育機関(日本語学校など)への在籍数が令和4年度49,405人に対して5年度90,719人で増加率83.6%と著しく増加しており、日本語学校を卒業してから大学に入学する学生も多いため、数年後にはますます大学・大学院在籍の留学生数も増えていくことが想定されます。
上位在籍国別留学生数
続いて上位在籍国別の留学生数を見てみます。
中国やネパール、韓国など全体的に昨年度と比較して留学生数が上昇している国が殆どですが、特筆すべきはベトナム人留学生数の微減です。
近年、特に大学や大学院生では中国の次にベトナム人というくらいベトナムからの留学生は安定して増えていましたが、今回の減少の背景には、円安の他に近隣国である韓国の存在が挙げられます。
ベトナム人の留学先でコロナ禍以前は日本が高い人気を誇っていましたが、最近は韓国が台頭してきています。K-POPに親しみのある若い世代の韓国への憧れに加えて、最大の理由は「稼げる」ということです。
母国への仕送りなどを理由に、留学後そのままその国では働くことを目指すベトナム人にとって、賃金は大きなポイント。
韓国の外国人労働者の平均給与は製造業を中心に約28.5万円(23年)で、日本の実習生の平均月額賃金21.7万円を(23年)を大きく上回っています。
労働力確保の為の競争が世界で激化する中、日本留学をより魅力的に感じてもらうよう国だけでなく身近なところから整備をする必要が感じられます。
ちなみにミャンマー人は昨対比約2倍の留学生数と急増しており、この背景には母国の軍事クーデターによる政情不安があり、安定した日本での学びや就職を求めて留学するミャンマー人は今後も増えてくると想定出来ます。
技術職が欲しい!理系の留学生ってどのくらいいる?
当社のお客様でも特にニーズの高い「理系」の留学生。専攻分野別にみると、ざっくりですが文系80%:理系20% といったところです。理系人材が採れない、技術職が足りないというのは、留学生の市場で見ても実はそこまで変わらない現状です。
ただ余談ですが、ベイングローバルの登録学生では文系約70%:理系約30%と理系の割合が全体よりも高いことが特徴です。
どうしても理系を採用したい!という人事の方がいらっしゃいましたら、いつでもご相談お待ちしています!
外国人留学生は今後も増加する。優秀層確保には外国人人材が必須!
直近の留学生在籍状況について色々と触れてきましたが、国の政策で掲げてもいる通り、今後も留学生数は増加が予想されます。
外国人材に興味はあるけどどう採用したらいいか分からない、
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そんな場合はベイングローバルが皆さんに寄り添って採用・受け入れのサポートをさせて頂きます。
何でもお気軽にご相談頂けたら幸いです!
それでは、また次の記事でお会いしましょう!