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2023年10月:外国人留学生市場

更新日:2023年11月20日

「上から『そろそろグローバル人材を』と言われたけど何をすれば・・?」 「採用数が足りない・・外国人ってどうなの?」

「最近、ベトナム人が多いって聞くけどうちの母集団には全然入ってこない。なぜ?」 など、”グローバル人材”の採用にあたってそもそもわからないことだらけ・・という企業様も多いのではないでしょうか。そこで今日は、グローバル人材採用の基本:外国人留学生市場についてお伝えします。


日本の【外国人留学生】の総数は?

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が実施している「外国人留学生在籍状況調査」によると、2022(令和 4)年 5 月 1 日現在の外国人留学生数は 231,146 人(ここには、入学に必要な手続き等は完了していたものの我が国の入国制限によりやむなく海外現地でオンライン授業等を受講していた者の数も含まれ、全体の8.5%(19,552 人)を占めます)。 日本では2008年に「留学生30万人計画」が打ち出され、海外からの留学生の積極的な受け入れを表明、2019年には留学生総数約31万人を達成しましたが、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行に伴い各国で出国・入国制限を実施したことにより留学生数は激減。

2022年3月以降、制限の段階多岐な緩和により留学生の新規入国が進み、大学・短大・大学院の非正規課程(交換留学プログラム等)や日本語教育機関の留学生については再び増加に転じましたが、専修学校や大学・短大の正規課程においては、そもそも進学元となる日本語教育機関の留学生数の減少の影響などにより減少しており、これにより外国人留学生在籍数全体としては減少となりました。

大学・大学院に通う外国人留学生数がコロナ前の状況に戻るのは少なくともあと1~2年後、さらに就活の市場で留学生数が増えるのはさらに2~3年後と、従来の状況に戻るには4~5年程度かかる見込みです。



日本で就職したい学生ってどのくらい?

上記の外国人留学生総数は「留学」ビザで入国している外国人全体の人数であるため、その中で所属機関別に見たものがこちらです。


大学・大学院に在籍しているのがざっと12万5,000人程度。 その中でいわゆる「就活」対象の学年の学部3年生、修士1年生は単純計算で約4万2,000人くらい。外国人留学生のうち、およそ6割が日本での就職を希望すると言われているので、この中で就活市場に乗ってくるのが約25,000人程度と考えられます。ただしこの概算の中には短期留学/交換留学生も含まれるため、正規留学生の数はこれより減ると思われます。



どの国出身の留学生が多いの?

やはり最も多いのは中国!そして最近はベトナム、ネパールの出身者も続々と増えてきています。左図にもあるように、中国・ベトナムの留学生数だけで全体の6割強と勢力絶大ですね。またこの表からも、留学生数の上位を占めるのは圧倒的にアジア諸国であることがわかります。

当社のお客様でも欧米諸国出身者を採用したいという企業は多いですが、「アジア出身者以外」の割合は留学生全体のわずか7%!







なお、こちらは上記の表から「欧米」だけを抜き出して、短期留学生数と比較したもの。留学生とはいうものの、特にヨーロッパからの留学生は40~60%前後が短期留学生という結果に。もちろん、正規留学生の数には前述のとおりすべての学年が含まれているため、就活市場に出てくるのはここからさらに絞られた人数。採用枠としてはかなり厳しいゾーンとなることがこの数値からもわかります。


※下の表はJASSO調査結果をもとに株式会社ベイングローバルにて作成



技術職が欲しい!理系の留学生ってどのくらいいる?


当社のお客様でも特にニーズの高い「理系」の留学生。専攻分野別にみると、ざっくりですが

文系75%:理系25% といったところです。理系人材が採れない、技術職が足りないというのは、留学生の市場で見ても実はそこまで変わらない現状です。












留学生の日本語力は?

日本では現在、外国人の日本語力を図るための明確な指標を定めていないため客観的な数値はありませんが、当社の外国人留学生向け就活サイト「Global Leader navi.」過去5年間の会員の調査によると以下の数値が出ています。

 文系約70%がN1取得

 理系:年度により差があるものの40~50%のN1保持率で推移 ※N1:日本語能力試験(JLPT)1級。公益財団法人日本国際教育支援協会と独立行政法人国際交流基金が主催する、日本語を母語としない人の日本語能力を認定する語学検定試験。


もちろん当社のような就活サイトを使って就職活動をしようと考えている学生に限っての調査ですので、登録時点である程度の語学力があることが前提とはなりますが、就活市場にいる留学生の語学力としてはある程度の指標となるのではないでしょうか。

なお、当社では年間を通じて就活イベント(合同説明会、小規模セミナー等)を実施しておりますが、そういったイベントに予約・参加する学生に絞って調査すると、さらにN1の保持率は上がります。語学力があるからこそ、こういったイベントに予約・参加できる、という現実もありそうですね。


2023年10月現在、Global Leader navi.に登録している「2025年卒」の会員で分析すると、文系のN1保持率は70%と、全体と差がないものの、理系は現時点でのN1保持率60%。つまり早期から就職サイトに登録するような感度の高い理系学生はN1の保持率が高く、このあと年明け~次年度に向けて登録する会員が増えるにしたがって理系のN1保持率は低下していくと言えます。なお、N2保持者まで含めると文系では90%、理系でも80%の水準となり、当社のような留学生向けの就活サイトに登録している学生であれば一定水準の語学力は担保されているのではないでしょうか。


日本政府の発表した「2033年留学生40万人計画」に基づき、各大学へ留学生受入拡大を要請されています。大学側には、日本語を使わず学位の取得できるプログラムや学部学科の新設、留学基準の緩和などの対応が求められた結果、特に理系の修士・博士課程やマーケティングなどの専門分野で「英語しか話せない」留学生の数は増加傾向にあります。


そういった留学生たちの日本での日常生活のフォローや、専門学問以外の基礎日本語教育、就職支援など、大学側が抱える問題は山積しています。また採用する企業側にも、日本語以外での選考対応や社内での英語対応などを求められるケースありますが、現実的ではないことも多く、就職希望者と採用企業間でミスマッチが起きています。



と、外国人留学生を取り巻く市場はこのような感じになっています。もっと詳しい内容を知りたい、実際の就職活動の状況は?など、情報が必要な場合にはぜひ当社ベイングローバルにお気軽にお問い合わせくださいませ。最新の学生情報、他社動向と併せて様々な角度からお伝えさせていただきます!



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