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留学生採用:宗教への配慮について考えよう

こんにちは!外国人留学生の採用支援会社ベイングローバルの営業担当です。


突然ですが、外国人留学生を採用したことがある人事の皆様は、学生の宗教について、どこまで配慮したらいいかと考えたことがないでしょうか?

キリスト教、ヒンズー教、イスラム教・・・など、世界には多様な宗教があり、思考や文化が異なる中で相手に対してどこまで、何を気を付けた方がいいかは複雑な印象がしますよね。


お客様から問い合わせを頂くことも多い留学生の宗教と対応の仕方について、今回はまとめていきます!



■世界の3大宗教+ヒンズー教




まずは、世界3大宗教のイスラム教・キリスト教・仏教に加えて人口の多いヒンズー教の基本的な特徴をまとめてみました。

日本人にとって馴染みの薄い宗教は複雑で難しく捉えられがちですが、概要を知るだけでも留学生の特性に対して理解が深まります。


そして、上記の表で見比べるとほかの宗教に対してイスラム教は各項目で制限が多いことが分かります。


続いては、そんなイスラム教徒の学生を採用するにあたって皆さんが気になるであろうQ&Aを見ていきましょう。


■イスラム教の学生を採用したら、こんな時どうする?


Q1. お祈りの時間と場所の確保(主にイスラム教)はする必要がある?

 1日5回の礼拝をきっちりと決められた時間や場所で行わないといけないのでは?


A. 清潔な場所であればどこでも大丈夫。

会社の中で時間と場所を確保できることが最も望ましいですが、それが難しい場合でも、一定時間内での会議室利用や外出をOKにすると良いでしょう。信仰度にもよりますが、学生本人も会社での業務に支障がないよう配慮しながら礼拝の回数や時間など柔軟に対応することを望んでいます。


Q2. 女性の巻くスカーフ(ヒジャブ)が工場勤務では危険ではないか?

 工場勤務や工場に出向く際、スカーフが機械に巻き込まれるなどの危険性がある?


A. 宗教上スカーフを巻くことは必要でも、生地をたらす制限はない。

機械に巻き込まれること、機械の風に煽られることなどを考慮し、スカーフを頭上で結んでもらったり、適時対応をお願いすれば問題ありません。普段の生活でも運動時にそのような対応しているケースもあるので本人から対応し始める場合もあります。



Q3. 社員寮や風呂はどう配慮したらいいか

 体の一部は必ず隠す、人のを見るのはよくないといった宗教上の禁止がある?


A. 生活スペースをはじめ、各部屋ごとにお風呂が設備されていれば特に問題はない。

 共同風呂の場合は、大人数でお風呂に入る習慣が外国人にはほぼないため、脱衣所に

 個室のスペースを用意できると望ましいです。宗教的にいえばむやみに見せるのはNG。ですが、どちらかというと習慣的な理由による方が強く、慣れれば共同風呂でも問題はない傾向が強いです。


Q4. 食事制限やベジタリアンの対応はどうする?

 宗教上の理由で食事制限がある場合の対応は、会社としてどうすべきか?


A. 食事に関しては、お弁当など手料理持参で対応してもらう。

社員食堂では、メニューの使用食材リストを日本語・英語表記などで用意しておくと丁寧です。そのリストを見て、本人が取捨選択すれば良いでしょう。内定者懇親会や飲み会でのコース料理の場合は、食べれるものがあるかといった事前配慮が望ましいです。



・・・いかがでしたでしょうか。

企業側からすると、学生の宗教についてあまり深く聞いてはいけないと思われることも多いでしょう。ですが、留学生の本音としては宗教という個人的なことで会社に迷惑をかけたくない!しっかり話し合いたいと考えています。

そのため、「出来るだけの配慮をしたいから、質問してもいいですか」という形で事前に本人の信仰について確認をすることは決して悪いことではありません。


対話を行っていただき、現場の社員も外国籍社員もお互いが働きやすい環境に繋がることが何よりです。


ベイングローバルは留学生の採用支援を専門で行っております。外国人留学生採用をご検討の企業様、人事の皆様はぜひお気軽にご相談ください!



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