就職差別につながるおそれのある「不適切な質問」とは?
- vg-salesdepartment
- 2025年12月22日
- 読了時間: 4分
こんにちは、外国人留学生の採用支援会社ベイングローバルの営業担当です!
採用面接の場では、応募者の緊張を和らげる目的で、雑談のような形で質問が行われることがあります。
しかし、その中には応募者の適性・能力とは無関係で、就職差別につながるおそれのある不適切な質問が含まれている場合があります。
こうした質問は、応募者に不安や不信感を与え、本来の力を発揮できなくさせるだけでなく、採否判断に不当な影響を及ぼす可能性があるため、公正な採用選考の観点から問題とされています。

また、企業側が質問していなくても、応募者自身が話の流れで家族構成や家庭環境について触れてしまうケースもあります。そのような場合には、「話す必要はありません」と一言伝える配慮が求められます。
■ 就職差別につながるおそれのある主な質問例
① 本籍・出身地に関する質問
・本籍地はどこですか
・両親の出身地はどこですか
・生まれてからずっと今の住所ですか
なぜ問題なのか?
本籍や出身地をたどることは、結果的に特定の出身や背景を推測させ、同和問題や外国籍の方への差別につながるおそれがあります。
② 住居や生活環境に関する質問
・どのあたりに住んでいますか
・自宅周辺の環境はどうですか
・家の近くの目印は何ですか
なぜ問題なのか?
住環境から生活水準や家庭状況を推測することになり、本人の努力ではどうにもならない要素で判断することにつながります。
③ 家族構成・家族の職業や収入に関する質問
・両親はどこに勤めていますか
・家族の収入はどれくらいですか
・学費は誰が払いましたか
・両親はいらっしゃいますか
なぜ問題なのか?
家庭環境や家族構成は、応募者本人の適性・能力とは無関係であり、これを選考基準にすることは不合理で、差別につながるおそれがあります。
④ 資産に関する質問
・持ち家ですか、借家ですか
・土地や不動産はありますか
なぜ問題なのか?
資産状況を問うことは、家庭の経済状況による選別につながり、公正な採用選考を損ないます。
⑤ 思想・信条・宗教・政治に関する質問
・信仰している宗教はありますか
・支持している政党はありますか
・尊敬する人物は誰ですか
なぜ問題なのか?
思想・信条・宗教は、憲法で保障された個人の自由に属する事項であり、採用選考に持ち込むこと自体が人権侵害にあたります。
⑥ 男女雇用機会均等法に抵触する質問
・結婚・出産後も働き続けますか
・女性(男性)が少ない職場ですが大丈夫ですか
・(特定の性別だけに)残業や転勤は可能ですか
なぜ問題なのか?
別を理由とした質問や前提条件は、男女雇用機会均等法の趣旨に反する差別的取扱いとなります。
■ 実際に指導対象となった事例
ちなみに大阪労働局では、次のような面接事例が不適切な採用選考として指導されています。
女性であることを理由に「すぐ辞める」「危ない仕事だ」と発言
家族構成や住居状況をアンケートで記入させる
通勤方法の確認を装い、住居環境を詳しく質問
「違反質問をするかもしれない」と前置きしたうえで家族情報を質問
恋人の有無など私生活に踏み込む質問
これらはいずれも、統一応募用紙の趣旨に反し、応募者の人権を侵害する行為とされています。

■ 企業に求められる姿勢
採用選考は、応募者本人の「適性・意欲」、また中途の場合は「能力・経験」だけを基準に行うべきものです。
本人に責任のない事項や、本来自由であるべき思想・生活背景を判断材料とすることは、就職差別につながり、企業の社会的信頼を損なう結果にもなります。
まとめ
就職差別につながる不適切な質問は、今なお現場で発生している
家族・住居・思想・性別などは、採用判断に用いてはいけない
公正な採用選考は、応募者の人権を尊重することから始まる
「日本で働く」「日本社会に参加する」外国人・日本人を問わず、誰もが公平に評価される採用の実現が求められています。
留学生採用について「こんなことが知りたい」、「これってどうなの?」ということがありましたら、いつでもベイングローバルまでご相談下さいね。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
