スーパーグローバル大学創生支援事業から見る大学のグローバル化
- vg-salesdepartment
- 9月19日
- 読了時間: 4分
こんにちは、外国人留学生の採用支援会社ベイングローバルの営業担当です!
日本では、政府が2033年に外国人留学生の受け入れ40万人を目指すと掲げており、また今年度の外国人労働者数が過去最高を記録するなど、積極的な外国人の受け入れを行っています。
政府、企業の受け入れが加速する中、大学はどのような取り組みをしているのでしょうか?
今回は「スーパーグローバル大学創生支援事業」から、大学のグローバル化を目指す取り組みについて見ていきます!

スーパーグローバル事業って?
大学改革と国際化を実施し、日本の高等教育の国際競争力強化をはかるため、国では2014年から世界トップレベルの大学と交流をしたり、学生のグローバル対応力を行うなど徹底した国際化に取り組む大学を「スーパーグローバル大学」に選定して重点的に支援を行っています。
トップ型(世界ランキングトップ100を目指す力のある大学)のタイプAとグローバル牽引型(これまでの実績を基に更に先導的試行に挑戦し、我が国社会のグローバル化を牽引する大学)のタイプBの大学が公募の中からそれぞれ指定されています。


各大学の具体的な取り組み
スーパーグローバル大学に選定された各大学では、大学内のグローバル化や世界競争力強化、そして外国人留学生の受け入れ強化に向けて具体的な取り組みを実施しています。
ここで一例を挙げてみましょう。
東京大学・・・入試制度において、世界各国から優秀な学生を確保できるよう、入試前の来日を不要とするオンライン出願など一律でない方法を導入している。
また、教育面において世界一流の大学と戦略的パートナーシップを構築し、学生が世界トップレベルの教育を受けられるようにしている。
大阪大学・・・多様性拡大、研究力強化を目的に優秀な留学生の受け入れ増進に取り組む。具体的には従来の経済的困窮者を対象とした授業料免除制度に加え、新たな枠組みとして「優秀な私費外国人留学生に対する授業料免除制度」を2024年度入学者から運用を開始。
また、2020年10月には日本人学生と留学生の混住型学生寮として「グローバルビレッジ津雲台」、2021年4月に「グローバルビレッジ箕輪船場」の供用を開始。日本人学生と留学生が自然な形で混住する環境を整備したことで、様々な文化を学び、多様性を受け入れ、グローバル社会で真価を最大限に発揮する礎となる環境を創出した。
東洋大学・・・2013年度には、グローバル社会で活躍できる人財を育成するために「海外留学促進奨学金」を創設。留学プログラムや語学レベルに応じた給付型の奨学金で、他大学にはない奨学金制度を実施。
また、国際化への取り組みとして外国人留学生の受け入れも積極的に行っている。全学生に占める外国人留学生の数は、2013年度481名だったのが2022年度には1,743名に増加。全学生の約6人に1人は留学生という状況。
早稲田大学・・・外国人留学生を受け入れる方法として、入学試験制度による在籍、交換留学制度、ダブルディグリープログラム、 国費外国人留学生制度など多様な制度を実施。
留学生の積極的な受け入れを重視しており、全学の中長期目標「Waseda Vision150」では、2032年の留学生数として1万人の数値目標が設定されている。
国際競争力を上げるためにも優秀な留学生の存在は不可避
日本のグローバル化の波は、大学の外国人留学生受け入れにも影響しているということが感じられたでしょうか。
研究力や国際競争力強化のため、様々なバックグラウンドを持った外国人留学生の存在はもはや不可避と言えます。
今回は大学の取り組みをスーパーグローバル大学の観点でまとめてみました。グローバル人材について「こんなことが知りたい」、「これってどうなの?」ということがありましたら、いつでもベイングローバルまでご相談下さいね。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
